界面活性剤の自己組織化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 01:41 UTC 版)
「ファントホッフの式」の記事における「界面活性剤の自己組織化」の解説
ファントホッフの関係式は、臨界ミセル濃度(CMC)の温度依存性からの界面活性剤のミセル化エンタルピーΔH⊖mの決定に特に有用である。 d d T ln C M C = Δ H m ⊖ R T 2 {\displaystyle {\frac {d}{dT}}\ln \mathrm {CMC} ={\frac {\Delta H_{\mathrm {m} }^{\ominus }}{RT^{2}}}} しかし、会合数(英語版)も温度依存性があるとこの関係は妥当性を失うので、代わりに次のような関係を用いるべきである。 R T 2 ( ∂ ∂ T ln C M C ) P = − Δ H m ⊖ ( N ) + T ( ∂ ∂ N ( G N + 1 − G N ) ) T , P ( ∂ N ∂ T ) P {\displaystyle RT^{2}\left({\frac {\partial }{\partial T}}\ln \mathrm {CMC} \right)_{P}=-\Delta H_{\mathrm {m} }^{\ominus }(N)+T\left({\frac {\partial }{\partial N}}\left(G_{N+1}-G_{N}\right)\right)_{T,P}\left({\frac {\partial N}{\partial T}}\right)_{P}} 上式において、GN + 1およびGNはそれぞれ会合数N + 1およびNを持つミセル中の界面活性剤の自由エネルギーである。この効果は、非イオン性エトキシル化界面活性剤(英語版)やポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンブロック共重合体(ポロキサマー)と特に関連している。この拡張式は、示差走査熱量測定サーモグラムから自己組織化ミセルの会合数を抽出するために利用できる。
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