界面活性剤の曇点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/18 14:38 UTC 版)
親水性部分にポリオキシエチレンなどのポリエーテル鎖を持つ非イオン系界面活性剤の水溶液は、低温では透明または半透明であっても、加温するとある温度を境に溶解度が急に低下し、ミセルも形成できなくなり水と分離(相分離)して不透明となる。この温度を曇点という。これは、高温になるとポリエーテル鎖と水との水素結合が切れ水溶解度が急激に下がるためと考えられる。曇点はポリエーテル鎖が長いほど低い傾向がある。また塩濃度などの影響を受け、一般に塩濃度が高くなると曇点が低くなる。 一般には下限臨界溶解(溶液,共溶)温度(Lower critical solution temperature: LCST)とも呼ばれる。
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