画家マティス (交響曲)とは? わかりやすく解説

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画家マティス (交響曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 07:21 UTC 版)

交響曲画家マティス』(Mathis der Maler )は、パウル・ヒンデミット1933年から1934年にかけて作曲した交響曲で、代表作の一つ。ヒンデミットは同名のオペラも作曲しているが、この交響曲はその姉妹作と言える作品で、オペラの素材を再構成する形で並行して作曲された。

初演はオペラに先立って、1934年3月にヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われた。この初演は結果的にヒンデミット事件のきっかけにもなった。

「画家マティス」とは、マティアス・グリューネヴァルトとして知られる16世紀ドイツの画家マティス・ゴートハルト・ナイトハルトのことであり、フランスの画家アンリ・マティスとは関係無い。

楽器編成

フルート2(ピッコロ1持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバティンパニ打楽器奏者3(グロッケンシュピールトライアングルクラッシュ・シンバルサスペンデッド・シンバルスネアドラムバスドラム)、弦五部

演奏時間

約26分。

楽曲構成

3つの楽章から構成され、各楽章にはマティスの代表作「イーゼンハイム祭壇画」にちなんだ題名がつけられている。

  • 第1楽章「天使の合奏」(Engelskonzert
    オペラの前奏曲に当たり、序奏付きのソナタ形式をとっている。最初にトロンボーンで提示される第1主題はドイツ民謡《3人の天使が歌う》からとられたものである。やがてフルート、ヴァイオリンにより第2主題が奏される。
  • 第2楽章「埋葬」(Grablegung
    オペラの第7場、最終場面への間奏曲に当たる。
  • 第3楽章「聖アントニウスの誘惑」(Versuchung des heiligen Antonius
    オペラの第6場、マティスが見る幻影の場面の音楽を自由に再構成している。

ギャラリー

各楽章の元になっているグリューネヴァルトの絵は以下の通り。

関連項目




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