甲骨の出土地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 01:59 UTC 版)
甲骨の出土地は河南省安陽県であるが、林が1909年(明治42年)の論文に「湯陰県発見」としたのはその当時の所伝によるもので、『鉄雲蔵亀』(1903年)の劉鶚の序文にも、「亀版は己亥の歳(1899年)、河南湯陰県に属する古牖里(ゆうり)城において出土せり。」 とある。また同序文に、「甲骨片は范という姓の人から王懿栄が買い取った。(趣意)」 と記されているが、この范とは骨董商の范維卿(はんいけい)のことで、この人物が甲骨片を独占するためにその出土地を湯陰県と偽っていたのである。
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