田中秀夫 (経済学者)とは? わかりやすく解説

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田中秀夫 (経済学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 08:27 UTC 版)

田中秀夫
生誕 (1949-01-08) 1949年1月8日
死没 (2023-12-19) 2023年12月19日(74歳没)
研究分野 経済思想史経済学史政治思想史スコットランド啓蒙社会思想
影響を
受けた人物
田中真晴水田洋小林昇J.G.A.Pocock
実績 啓蒙思想および共和主義思想の系譜とその現代的可能性に関する研究
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田中 秀夫(たなか ひでお、1949年1月8日 - 2023年12月19日)は、日本経済学者。専門は経済思想史社会思想史、政治思想史。博士(経済学)京都大学名誉教授愛知学院大学客員教授[1]

来歴

滋賀県出身。滋賀大学経済学部卒業後、1978年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1992年「スコットランド啓蒙思想史研究―文明社会と国制」で京都大学博士(経済学)取得[2]

学振特別研究員を経て、1981年甲南大学経済学部講師、1983年助教授、1988年教授。1990年京都大学経済学部助教授、1993年教授、1996年大学院経済学研究科教授、2010年から2012年まで経済学研究科長・経済学部長、2013年定年退職[3]、京都大学名誉教授。2013年愛知学院大学経済学部教授、2017年大学院経済学研究科教授。2019年客員教授。

坂本達哉長尾伸一編『徳・商業・文明社会』京都大学学術出版会、2015年は友人・門下生による定年記念論集。

2023年12月19日、京都府宇治市の病院で死去[4]。74歳没。

著書

単著

  • 『スコットランド啓蒙思想史研究――文明社会と国制』(名古屋大学出版会、1991年)
  • 『文明社会と公共精神――スコットランド啓蒙の地層』(昭和堂、1996年)
  • 『共和主義と啓蒙――思想史の視野から』(ミネルヴァ書房、1998年)
  • 『啓蒙と改革――ジョン・ミラー研究』(名古屋大学出版会、1999年)
  • 『原点探訪 アダム・スミスの足跡』(法律文化社、2002年)
  • 『社会の学問の革新――自然法思想から社会科学へ』(ナカニシヤ出版、2002年)
  • 『アメリカ啓蒙の群像――スコットランド啓蒙の影の下で1723-1801』(名古屋大学出版会、2012年)
  • 『近代社会とは何か――ケンブリッジ学派とスコットランド啓蒙』(京都大学学術出版会、2013年)
  • 『啓蒙の射程と思想家の旅』(未來社、2013年)
  • 『スコットランド啓蒙とは何か――近代社会の原理』(ミネルヴァ書房、2014年)

編著

  • 『啓蒙のエピステーメーと経済学の生誕』(京都大学学術出版会、2008年)
  • 『野蛮と啓蒙―経済思想史からの接近』(京都大学学術出版会、2014年)
  • 『追想 田中真晴先生』(非売品、2002年)

共編著

  • The Rise of Political Economy in the Scottish Enlightenment, co-edited with Tatsuya Sakamoto, (Routledge、2003)
  • 山脇直司)『共和主義の思想空間――シヴィック・ヒューマニズムの可能性』(名古屋大学出版会、2006年)
  • (佐々木武)『啓蒙と社会――文明観の変容』(京都大学学術出版会、2011年)

訳書

  • F・A・ハイエク『市場・知識・自由――自由主義の経済思想』(ミネルヴァ書房、1986年)
  • J・G・A・ポーコック『徳・商業・歴史』(みすず書房、1993年)
  • アルバート・O・ハーシュマン『方法としての自己破壊――「現実的可能性」を求めて』(法政大学出版局、2004年)
  • H・T・ディキンスン『自由と所有――英国の自由な国制はいかにして創出されたか』(ナカニシヤ出版、2006年)
  • J・G・A・ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント――フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統』(名古屋大学出版会、2008年)
  • イシュトファン・ホント『貿易の嫉妬―国際競争と国民国家の歴史的展望―』(昭和堂、2009年)
  • ライオネル・ロビンズ『一経済学者の自伝』(ミネルヴァ書房、2009年)
  • フランシス・ハチスン『道徳哲学序説』(京都大学学術出版会、2009年)
  • デイヴィッド・ヒューム『政治論集』(京都大学学術出版会、2010年)
  • ダンカン・フォーブズ『ヒュームの哲学的政治学』(昭和堂、2011年)
  • シュナイウィンド『自律の創成―近代道徳哲学史』(法政大学出版局、2011年)
  • ロンルド・ミーク『社会科学と高貴な未開人』(昭和堂、2015年)
  • ケイムズ『道徳と自然宗教の原理』(京都大学学術出版会、2016年)
  • ドリンダ・ウートラム『啓蒙』(法政大学出版局、2017年)
  • クリストファ・ベリー『スコットランド啓蒙における商業社会の理念』(ミネルヴァ書房、2017年)
  • イシュトファン・ホント『商業社会の政治学』(昭和堂、2019年)
  • キャロライン・ロビンズ『イギリス18世紀のコモンウェルスマン』(ミネルヴァ書房、2020年)
  • J・G・A・ポーコック『野蛮と宗教Ⅰ――エドワード・ギボンの啓蒙』(名古屋大学出版会、2021年)
  • J・G・A・ポーコック『野蛮と宗教Ⅱ――市民的統治の物語』(名古屋大学出版会、2022年)

主な所属学会

  • 経済学史学会(2015年度から2016年度末まで代表幹事)
  • 社会思想学会
  • 日本イギリス哲学会(2004年度から2005年度末まで会長)
  • ECSSS(18世紀スコットランド研究学会)
  • アダム・スミスの会
  • Royal Historical Society(英国)

脚注

関連項目

外部リンク




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