生産と加工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 23:42 UTC 版)
漆掻き職人は、漆を掻き取る前年に原木を所有者から購入し、通常、胸高直径10cm以上を目安として掻き取る。掻き取りには掻き鎌、掻きべらなどの特殊な専用の道具を使用し、樹幹に傷をつけ、そこから分泌される漆液を採取する。漆の木から、漆液の採取が可能になるまで、約20年の生育が必要である。職人数は25人前後、産地の年間生産量は1t前後で推移している。 採取された漆は、多くの場合、光沢や粘度を調整するための精製作業が行われる。まず「ナヤシ」と呼ぶ撹拌作業で成分を均一化して粒子を細かくし、その後熱を加えながら行う「クロメ」という撹拌作業で、余分な水分を取り除く。
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