生物の4色型色覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:28 UTC 版)
甲殻類、昆虫、爬虫類や鳥類などは、4色型色覚をもつと考えられている。これらの生物は、ヒトでいう赤錐体、緑錐体、青錐体のほかに、波長300~330ナノメートルの紫外線光を感知できる錐体細胞を持つ。ただし、現在の爬虫類は3色型や2色型、または色覚を持たないものもある。 爬虫類と共通の祖先から進化した哺乳類は、はじめはこの4色型色覚をもっていたが、中生代の哺乳類は夜間の活動に適応するため桿体細胞が発達し、昼間活動することが少なかったため4種類あった錐体細胞のうち2種類が失われ、赤緑の識別や、紫外線を感知できなくなり、2色型色覚となった。
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