生息地と起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 05:35 UTC 版)
「オルニトミモサウルス類」の記事における「生息地と起源」の解説
現在のところ化石はかつてローラシア大陸であったヨーロッパ(ペレカニミムス)、アジア(ハルピミムス他)、北アメリカ(オルニトミムス、ストルティオミムス)から発見されている。かつてタンザニアで発見されたジュラ紀の属エラフロサウルスやオーストラリアのティミムス(Timimus)もこのグループに属するとされ、ゴンドワナ起源(あるいは分裂以前のパンゲア起源)と考えられたこともあった。しかし、現在では前者はケラトサウルス類に、後者はオルニトミモサウルス類以外のコエルロサウルス類(おそらくはティラノサウルス上科もしくはドロマエオサウルス科)に分類されている。系統解析の結果ヨーロッパおよびアジアの属が基底的であり、オルニトミモサウルス類は東アジアもしくはヨーロッパの白亜紀前期バーレム期(1億3000万年前から1億2500万年前)に生じ、その後白亜紀後期以前に北アメリカに移住したと結論されている。しかし、2012年の研究では白亜紀前期ヴァランジュ期に現在の南アフリカに生息したヌクウェバサウルス(Nqwebasaurus)がこのグループの基底に位置するとされ、初期には広範に生息していた可能性が指摘されている。 日本では白亜紀前期の化石が群馬県と福井県で、白亜紀後期の化石が熊本県御船町で発見されている。
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