生き甲斐と老年期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 23:21 UTC 版)
生き甲斐の学究的研究は老年学など、人の老年期に関する研究において盛んに行われている。一般的な人生観では、老年期は人生の盛りを過ぎ、健康や社会的役割など多くのものを喪失する期間とイメージされる事が多い。しかし、現実には若さを失った高齢者の多くが、自己否定感に苛まれる事なく日々を過ごしている。高齢者が穏やかに老いを受容できるのは、それぞれの持つ生き甲斐が、老いや喪失感への拮抗因子として働いていると考えられている。 高齢者の生き甲斐の特徴のひとつに「失われやすさ」がある。例えば、孫の成長が生き甲斐だった場合、孫が大人に近づくにつれて自分の役割は減少していく。初老の頃に始めたスポーツが生き甲斐となっても、老いとともに継続が難しくなる。高齢者にとって、社会的生き甲斐は常に喪失と隣り合わせである。
※この「生き甲斐と老年期」の解説は、「生き甲斐」の解説の一部です。
「生き甲斐と老年期」を含む「生き甲斐」の記事については、「生き甲斐」の概要を参照ください。
- 生き甲斐と老年期のページへのリンク