環状ホスファゼン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/30 08:37 UTC 版)
一般に (NPX2)3 と表され、ハロゲン原子のフッ素、塩素、臭素、擬ハロゲンのN3、SCN、CN、OCNを含むものが知られている。なかでも塩素を含む環状ホスファゼンの研究が最も進んでおり、塩素と臭素あるいはフッ素を混合した環状ホスファゼンも合成されている。ヨウ素を含む環状ホスファゼンの合成は報告されていないが、構造的に不安定であるためと考えられている。環状ホスファゼンの一つである(NPCl2)3のP-Nの結合エネルギーは約302.5KJ/molで、単結合の場合より12~16KJ/molほど大きい。これは、環状ホスファゼンのP-Nの結合がdπ-pπ結合であることによる可能性が考えられる。
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