現生目の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 09:00 UTC 版)
有蹄類の分類は数多く提案されたが、現在の哺乳類の大分類では、2つの系統に大きく分かれる。 ローラシア獣類 - 鯨偶蹄目、奇蹄目、真無盲腸目、食肉目(ネコ目)、センザンコウ目、翼手目(コウモリ目) アフリカ獣類 - 長鼻目、イワダヌキ目、管歯目、海牛目、アフリカトガリネズミ目、ハネジネズミ目 このうちローラシア獣類に属する偶蹄類と奇蹄目が近縁であると言う説は古くから根強く、その2目をのみを(近縁な化石目と共に)有蹄上目としてまとめるか、有蹄目を置き偶蹄亜目・奇蹄亜目等をその下に置くことも多かった。 偶蹄目の単系統性が否定された後は、鯨偶蹄目と奇蹄目を有蹄類と再定義する説が現れた。この意味での有蹄類を真有蹄類 (Euungulata) と呼ぶこともある。しかし現在では、鯨偶蹄目と奇蹄目は姉妹群ではなく、やや離れていると考えられており、鯨偶蹄目と奇蹄目を(真)有蹄類とする説はあまり支持されていない。 アフリカ獣類に属する目のうち、長鼻目・イワダヌキ目・海牛目は近蹄類 (Paenungulata)、管歯目は原蹄類 (Protungulata) に(近縁な化石目と共に)分類され、共におそらく単系統である。
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