大元古墳群とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 大元古墳群の意味・解説 

大元古墳群

(燈籠ノ辻古墳群 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 05:59 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
大元古墳群
大元古墳群の位置

大元古墳群(おおもとこふんぐん、燈籠ノ辻古墳群/灯籠ノ辻古墳群)は、島根県益田市遠田町にある古墳群。国の史跡に指定されている。

概要

島根県西部、益田市街地から東方の丘陵尾根に位置する古墳群である[1]1986-1988年昭和61-平成元年)に測量調査が実施されているほか[1]2015年度(平成27年度)から発掘調査が実施されている[2]。古墳群は前方後円墳の1号墳と、円墳の2号墳、円墳状の3号墳の3基から構成される[3]。特に1号墳は、石見地方(島根県西部)で最大級の古墳になる[3]

1・2・3号墳の古墳域は1999年平成11年)4月9日に島根県指定史跡に指定されたのち[4]2020年令和2年)に国の史跡に指定されている[5][6]

一覧

1号墳
  • 墳形:前方後円墳
  • 規模[3]
    • 墳丘長:88メートル
    • 後円部:直径50メートル、高さ7メートル - 4段築成。
    • 前方部:長さ40メートル、幅31メートル、高さ4.3メートル - 2段築成。
    • くびれ部:幅24メートル
石見地方(島根県西部)で最大級の古墳。前方部を南西方に向け、墳丘北側には造出を有する。墳丘表面では円筒埴輪列・葺石が検出されている。周濠は巡らされていない。墳形・出土埴輪から4世紀末-5世紀初頭の築造と推定され、四塚山古墳(4世紀頃)に次ぎ、スクモ塚古墳(5世紀頃)・小丸山古墳(6世紀前半頃)に先行する首長墓に位置づけられる[1][3][2]
2号墳
  • 墳形:円墳
  • 規模:直径15メートル、高さ1.2メートル[3]
1号墳の前方部に隣接して位置する。
3号墳
  • 墳形:円墳状
  • 規模:直径12メートルか[3]
2号墳の西側に位置する。

文化財

国の史跡

  • 大元古墳 - 2020年(令和2年)3月10日指定[6]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b c 大元一号墳(平凡社) 1995.
  2. ^ a b "大元古墳群1号墳 葺き石確認 24日に現地説明会"(毎日新聞、2015年10月22日記事)。
    "大元古墳群1号墳 後円部から埴輪列発見 大和朝廷と関係か 益田市教委"(毎日新聞、2016年10月20日記事)。
  3. ^ a b c d e f 史跡説明板。
  4. ^ 益田市所在の県指定文化財一覧(益田市ホームページ)。
  5. ^ 文化審議会の答申(史跡等の指定等)について(文化庁報道発表、2019年11月15日)。
  6. ^ a b 令和2年3月10日文部科学省告示第17号。

参考文献

外部リンク

座標: 北緯34度42分5.77秒 東経131度52分4.16秒 / 北緯34.7016028度 東経131.8678222度 / 34.7016028; 131.8678222 (大元古墳群)




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

大元古墳群のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大元古墳群のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大元古墳群 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS