燃料透過
環境先進国である欧米では、自動車からの排ガスだけでなく、ガソリンタンクから排出される揮発ガソリンの量も規制されている。そのため樹脂製燃料タンクや配管などの燃料供給系から燃料がしみだす現象「燃料透過」を防ぐことも大きな課題である。そこで樹脂製タンクからの燃料透過防止対策として、タンク製造時にフッ素ガスを吹き込むフッ化処理、タンク成形後に三酸化硫黄ガスを吹き込むスルフオン化処理、ならびにナイロン層や超高分子量ポリエチレンをベースにしたEVOH(エチレンビニルアルコール)をバリア材にした多層燃料タンクが実用化されてきている。
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