熱設計電力と消費電力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/15 04:41 UTC 版)
CPUは電力を消費して発熱するため、CPUの消費電力は常に発熱量以上となる。Pentium ProやAMD K6といった古いCPUや、熱的余裕の少ない低TDPのCPUでは、消費電力と熱設計電力は概ね一致する。 熱設計電力は定格周波数で動かした場合を前提としているが、インテル ターボ・ブースト・テクノロジーのように熱的に余裕のある場合は定格を超えてクロック周波数を引き上げる仕組みが登場している。これらの機能が働くことで、負荷が上がった直後、熱が伝わるまでの数ミリ秒だけ熱設計電力を超える電力を消費する例や、マザーボードからの設定で恒常的に熱設計電力を超える電力を消費して稼働するようにできる例など、「熱設計電力<消費電力」という状態も日常茶飯事となっており、CPUへの給電能力も熱設計電力を大きく上回るものが必要とされている。
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