準静的過程の成り立つ条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 19:22 UTC 版)
「準静的過程」の記事における「準静的過程の成り立つ条件」の解説
理論的には、準静的過程は系の変化を無限に小さくし、無限の時間をかけてゆっくりと変化させるものである。しかし実際には、無限の時間をかけずとも、変化の速度が十分に遅ければ、準静的過程とみなして良い。 ある過程が準静的かどうかは、緩和時間 τ によって判断される。系の変化にかかる時間が緩和時間 τ より短ければ準静的過程とはみなせないが、τ より長ければ準静的過程とみなすことができる。シリンダー内の気体をピストンを引いて膨張させる例でいうと、ピストンを引く速さが音速よりも遅ければ、系の変化にかかる時間は τ より長くなり、準静的過程として扱える。
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