渦位保存の式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/02/08 01:35 UTC 版)
一般的に、渦位は次の式により表される。 は流体の密度、は絶対渦度、は温位勾配である。熱力学の第一法則と運動量保存の法則から、この式の渦位(PV)を変化させうる要素は、非断熱過程に伴い出入りする潜熱や摩擦によるエネルギーに限られることが分かる。この保存は、慣性と同じものである。 フィギュアスケートの例を挙げると分かりやすい。スピンをしている人が腕を広げると遅くなり、腕を曲げて縮まると速くなるが、回転している空気塊にも同様のことが起きる。空気塊の場合には、発散して回転速度が落ちると同時に空気塊は太くなり(軸に沿った長さが短くなり、直径が大きくなる)、収束して速度が増すと同時に細長くなる。
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