減衰振動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 15:21 UTC 版)
減衰振動(げんすいしんどう、damped oscillation[1]、damped vibration[2])とは、振幅が時間とともに徐々に小さくなるような振動現象である。単振動などは永久に動き続ける運動であるが、実際にそのような実験を行うと、空気抵抗や摩擦力などの抵抗力を受け、いずれは停止してしまう。そのような運動を減衰振動と呼ぶ。
運動方程式
減衰振動のもっとも単純なモデルは、壁と質点をばねでつないだ調和振動子モデルに、速度に比例する抵抗力を発生する減衰要素を加えたものである。時間をt、質点の質量をm、ダンパの減衰係数をc、ばね定数をk、質点の位置をx (t) (垂直方向のみ動けるとする)とすると、このモデルの運動方程式は次の線形微分方程式となる:
この運動の解は減衰比ζの大きさによって4つに分類される。
不減衰振動
ζ = 0のとき[6]