渋谷天笑 (2代目)
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二代目 渋谷 天笑 | |
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別名義 | 古長英治(2002年 – 2010年) 胡蝶英治(2010年 - 2017年) |
生年月日 | 1984年1月4日(41歳) |
出生地 | 大分県 |
身長 | 172 cm |
職業 | 俳優 |
ジャンル | テレビドラマ・舞台 |
活動期間 | 2002年 - |
配偶者 | 有(2024年2月~) |
著名な家族 | 渋谷天外 (3代目)(養父) |
所属劇団 | 松竹新喜劇 |
公式サイト | 公式プロフィール(松竹新喜劇) |
二代目 渋谷 天笑(にだいめ しぶや てんしょう、1984年1月4日 - )は、日本の俳優。松竹新喜劇の劇団員で、劇団若手リーダーのひとり。大分県出身。養父は、三代目渋谷天外。
来歴・人物
中学3年生のとき、テレビドラマ『みにくいアヒルの子』(1996年、フジテレビ)を見て[1]、「こんなたくさんの人を『頑張ろう』という気持ちにさせる仕事はすごい」と感銘を受け、役者を志す[2]。
芸能プロダクションエヌ・エー・シーの付属養成所NACタレントセンター(大阪)に127期生として入所。2002年から古長英治の名で芸能活動をスタートさせ、テレビドラマや舞台に出演する[3][4]。
あるとき観劇した松竹新喜劇の大阪弁による舞台に衝撃を受け、劇団の代表である三代目渋谷天外の付き人となる。半年後の2010年6月に松竹新喜劇へ入団。そこからさらに3年間、天外の付き人を務めた[5]。舞台では、胡蝶英治の名で劇団の若手二枚として活躍。師匠の天外からは「二枚目やけど、どっか抜けていて喜劇向きの役者」と評される[6]。
2017年9月7日初日の新橋演舞場『松竹新喜劇 新秋公演』にて、「渋谷天笑」を襲名[7]。「渋谷天笑」は、天外が22歳のときに藤山寛美から名付けられた初名で、三代目「渋谷天外」襲名後、25年間途絶えていた。天外には後継ぎがいなかったため、「渋谷は自分で終わる」と考えていたところ、天笑(当時胡蝶)が「渋谷を僕にください、渋谷の名前を残したいです」と願い出て、名跡が引き継がれる運びとなった[6][8]。
34歳で通信制の高校に入学し、3年間学業を修め、2021年3月に卒業[9]。
2023年5月の松竹新喜劇創立75周年記念特別公演で天外が31年務めた劇団座長を退くと、劇団は若手5人を軸とする集団指導体制に移行。天笑もその若手リーダーの一人として、劇団をけん引する立場となる[10]。
松竹新喜劇と並行して、外部の舞台や映像出演にも積極的に取り組む中、舞台『取り立てやお春』(2010年-2011年)で錦織一清と共演し、意気投合。以来、錦織演出舞台への出演を中心に多くの活動を共にしており、2023年10月1日には、正式に錦織一清主催の「アンクル・シナモン」に所属することが公表された[注 1]。
2023年12月15日、渋谷天笑ファンクラブ「TENSHO座」発足[注 2]。
2024年2月、一般女性と結婚。さらに2024年3月15日、三代目渋谷天外の養子となった [11][12]。
出演
舞台
松竹新喜劇公演
- 松竹新喜劇 錦秋公演(2012年11月:大阪松竹座)
- 松竹新喜劇 南座プロデュース公演(2013年3月:京都南座)
- 松竹新喜劇 爆笑公演(2015年5月:枚方市民会館ほか)
- 松竹新喜劇 葉月爆笑公演(2015年8月:京都南座)
- 松竹新喜劇 新秋公演(2017年9月:新橋演舞場) - 二代目渋谷天笑襲名
- 松竹新喜劇 錦秋公演(2017年11月:大阪松竹座)
- 劇団創立70周年記念公演松竹新喜劇(2018年9月:大阪松竹座)
- 松竹新喜劇 錦秋特別公演(2019年11月:大阪松竹座)
- 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2020年1月:京都南座)
- 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2021年1月:京都南座)
- 松竹新喜劇 夏まつり特別公演(2021年7月:京都南座)
- 松竹新喜劇 錦秋公演(2021年11月:大阪松竹座)
- 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2022年1月:京都南座)
- 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2023年1月:京都南座)
- 松竹新喜劇 五月新緑公演(2023年5月:大阪松竹座)
- 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2024年1月:京都南座)
- 松竹新喜劇 喜劇発祥120年(2024年5月:大阪松竹座)
- 11月松竹新喜劇公演(2024年11月:大阪松竹座)
- 松竹創業130周年 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2025年1月:京都南座)[13]
錦織一清演出作品
- テレサ・テン生誕60周年記念音楽劇 恋人たちの神話(2012年9月:三越劇場)
- 織田作之助生誕100年 青春グラフィティ音楽劇 ザ.オダサク(2013年5月:大阪松竹座、新橋演舞場)
- 熱海殺人事件〜クォリファイングトライアル〜(2014年3月:ニッポン放送イマジンスタジオ) - 熊田留吉役
- ミュージカル ザ・オダサク 〜愛と青春のデカダンス〜(2014年4月:KAAT神奈川芸術劇場、5月:京都南座)
- 広島に原爆を落とす日(2015年4月:京都南座、全国公演)
- あゝ同期の桜(2015年7月:ニッポン放送イマジンスタジオ)
- あゝ同期の桜 〜風になった空の男たち〜(2016年3月:博多リバレインホール)
- 痛快!人情時代劇 三太 かわら版売り(2017年3月:ニッポン放送イマジンスタジオ)
- 蘭 〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜(2018年5月:大阪松竹座・新橋演舞場、2019年8月-9月:全国12か所巡業)
- 【自主公演】TENSHO座 サラリーマンナイトフィーバー(2020年2月、本所松坂亭劇場) - 主演 サラリーマン広瀬役
- 【自主公演】TENSHO座 サラリーマンナイトフィーバー(2021年9月、本所松坂亭劇場、オンライン公演) - 主演 サラリーマン広瀬役
- 毒薬と老嬢(2022年3月-4月、新橋演舞場、名古屋御園座、久留米シティプラザ ザ・グランドホール、札幌道新ホール、大阪松竹座) - テディ役
- サラリーマンナイトフィーバー(2022年8–9月:全国公演、10月:大阪松竹座) - サラリーマン飯脇役
- サラリーマンナイトフィーバー(2023年2月:三越劇場) - 主演 サラリーマン広瀬役
- 垣根の魔女(2023年4月:大阪松竹座、5月:全国公演) - 高木サトル役
- あゝ同期の桜(2024年3月:三越劇場、京都南座) -豊島中佐役
- 【自主公演】TENSHO座 熱海殺人事件(2024年6月、心斎橋角座) - 熊田留吉役
- 蒲田行進曲完結篇・銀ちゃんが逝く(2024年7月、浅草花劇場) - 佐藤役
- カルメン故郷に帰る(2024年8月:新橋演舞場、9月:大阪松竹座、全国公演)[14] - 信平役
- 毒薬と老嬢(2025年3月-4月:三越劇場) - テディ役
- 熱海殺人事件(2025年4月-5月:新宿シアタートップス) - 熊田留吉役
- 狂人遊戯(2025年6月:東京両国シアターXカイ、6月-7月:神戸三宮 シアター・エートー)
その他の舞台
- 松井誠烈風公演(2003年3月、新歌舞伎座)
- 北島三郎特別公演(2008年3月、梅田コマ劇場)
- 藤山寛美没後二十年・六月喜劇特別公演(2010年6月、新橋演舞場)
- 取り立てやお春(2011年3月、大阪松竹座)
- 五木ひろし特別公演(2012年2月:明治座、6月:新歌舞伎座)
- 前川清特別公演(2012年7月、御園座)
- 中村美律子、神野美伽、錦秋特別公演(2012年10月、新歌舞伎座)
- エル・スール~我が心のふるさと博多、そして西鉄ライオンズ~(2018年2月、ABCホール、藤山扇治郎自主公演)
- トリッパー遊園地(2019年3月:新橋演舞場ほか地方公演、4月:大阪松竹座)
- 三婆(2019年5-6月、大阪松竹座)
- 藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演(2022年5月:大阪松竹座、7月:新橋演舞場、10月:京都南座)
- 錦秋喜劇特別公演(2024年10月、京都南座)
テレビドラマ
- NHK総合・Eテレ
- 日本テレビ
- 河井継之助 - 桑名蕃主 役
- 日本史サスペンス劇場(田沼意次編)徳川家基 役、(戦国の女達 お江与編)徳川秀忠 役、(その後の篤姫編)勝梅太郎 役
- 遺産相続弁護士 柿崎真一(第4話.第8話.第9話.第10話.第11話) 木村巡査 役
- TBS
- 水戸黄門(39部・20話) - 留 役
- BS-i
- 東京少女−セピア編(古都少女) - 篠原武 役
- フジテレビ
- 大奥 - 近習 役
- テレビ東京
- 密命(寒月霞斬り)(5話) - 遊び人男 役
映画
- キネマの神様(2021年8月6日)
TVCM
スチール
- 「東芝企業広告」
VP
- 「影の交渉人」レポーター役
脚注
注釈
出典
- ^ 「渋谷天笑 お芝居はアクションじゃなくリアクションだ」『週刊大衆』2018年12/24号、双葉社、148–149頁。
- ^ “渋谷天笑が見すえる10年後の松竹新喜劇”. YAHOOO!ニュース エキスパート中西正男. (2018年8月26日) 2025年3月24日閲覧。
- ^ “古長英治のプロフィール”. ORICON NEWS. 2025年3月24日閲覧。
- ^ “テレビドラマ人名録 古長英治”. テレビドラマデータベース. 2025年3月24日閲覧。
- ^ 松竹新喜劇 新春公演 渋谷天笑・藤山扇治郎インタビュー (YouTube). 寺谷一紀のまいど!まいど!. 22 December 2023. 該当時間: 0:40-1:50.
- ^ a b “「渋谷天笑」25年ぶり復活 イケメン俳優・胡蝶英治が二代目襲名へ”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2017年7月12日) 2025年3月24日閲覧。
- ^ 『胡蝶英治改名のお知らせ』(HTML)(プレスリリース)松竹新喜劇、2017年7月4日 。2017年7月12日閲覧。
- ^ “渋谷天外、二代目・渋谷天笑に「努力して」”. 日テレNEWS NNN (日本テレビ放送網株式会社). (2017年8月2日) 2025年3月24日閲覧。
- ^ “37歳の俳優・渋谷天笑が「高校卒業」を報告 NHK朝ドラ出演中”. 東スポWEB (株式会社東京スポーツ新聞社). (2021年1月28日) 2025年3月24日閲覧。
- ^ “渋谷天外が松竹新喜劇代表を勇退、藤山扇治郎ら若手にエール「切磋琢磨して」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2023年3月2日) 2025年3月24日閲覧。
- ^ “渋谷天外の養子となった渋谷天笑が飛躍誓う!「いつか天外さんと親子役を…」松竹新喜劇、10日開幕”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2024年5月9日) 2025年3月24日閲覧。
- ^ “渋谷天外 弟子・天笑との養子縁組の経緯と結婚式をぶっちゃけ「ウチの墓守ってくれるか」”. 東スポWEB (株式会社東京スポーツ新聞社). (2024年4月2日) 2025年3月24日閲覧。
- ^ “元宝塚スター初の松竹新喜劇出演 有沙瞳「本当の男の人と夫婦みたいなのも初めて」初づくしに胸躍らせる”. スポーツニッポン. (2024年12月3日) 2024年12月3日閲覧。
- ^ “藤原紀香主演舞台「カルメン故郷に帰る」横山由依・徳重聡らキャスト決定”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年2月27日). 2024年2月27日閲覧。
外部リンク
- 渋谷天笑オフィシャルサイト
- 渋谷天笑プロフィール 松竹新喜劇
- Uncle Cinnamon Television - YouTubeチャンネル
- 渋谷天笑オフィシャルブログ - Ameba Blog
- 渋谷天笑_(2代目)のページへのリンク