清和天皇の歯痛を治す
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 10:05 UTC 版)
「相応 (僧)」の記事における「清和天皇の歯痛を治す」の解説
貞観4年の秋、相応は勅命により参内し、清和天皇の歯痛を治すべく加持。耐え難かった歯痛が消え、その晩天皇は安眠できた。明け方相応は理趣経を唱えた。天皇は目覚めた後「朕は夢を見た。8人の高僧が上人の声にしたがってともに加持していた。目が覚めたら、痛んでいた歯がいつの間にかどこかに抜け落ちてなくなっていた。上人の験徳の徴だ」と仰った。そこで相応は「今朝、理趣経を唱えました。この経の八大菩薩が御身を守り奉ったのかもしれません」と申し上げた。天皇はいよいよ感嘆した。相応が退出して坊に戻ると、経函の上に一本の歯が載っていた。相応は侍従を呼び、その歯を献上した。天皇は「これこそ聖人というべきだ」と称嘆した。
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