海洋考古学の方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 15:32 UTC 版)
海洋考古学という学問に独自の研究方法がある訳ではない。通常の陸上にある文化遺産を調査研究するのとほとんど同じ手法が、水中文化遺産の調査研究に適用されるだけのことである。水中文化遺産保護条約は、水中文化遺産の原位置保存を第一の選択肢として推奨している。すなわち、水中文化遺産を渚から移動したり海底から引き揚げたりしてはならず、その現場において考古学者が保存された水中文化遺産の研究を実施していかなければならないというものである。しかしながら、盗掘や港湾工事などによる破壊によって危険にさらされている場合には、適切な保存処理が行われるという前提で、遺物の引き揚げも例外的に認められている。なお、完全に水没している水中文化遺産にアプローチするためには、スクーバダイビングの技術が必須である。水中考古学のそれについては、ユネスコ水中考古学大学連携ネットワークが安全な水中作業のためのコードを公にしている。
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