活動電位における役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 17:31 UTC 版)
「ナトリウムチャネル」の記事における「活動電位における役割」の解説
詳細は「活動電位」を参照 電位依存性ナトリウムチャネルは活動電位に重要な役割を果たす。細胞膜電位に変化が生じたときに十分な数のチャネルが開くと、少数ではあるものの大きな影響を与えるだけの量のNa+が電気化学勾配に従って細胞内に流入し、細胞をさらに脱分極させる。そのため、細胞膜の特定の領域に局在しているナトリウムチャネルが多いほど、その領域では活動電位は速く伝播し、より興奮しやすくなる。これはポジティブフィードバックの一例である。ナトリウムチャネルには閉じた不活性状態が存在するため不応期(英語版)が生じるが、このことは活動電位が軸索を下って伝播していくために重要である。 ナトリウムチャネルはカリウムチャネルよりも迅速に開閉を行うため、活動電位の開始段階では正電荷(Na+)の流入が起こり、終盤では正電荷(K+)の流出が起こる。 一方、リガンド依存性ナトリウムチャネルでは、リガンドの結合に応答して膜電位変化が一から作り出される。
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