武林唯七と大石内蔵助の吾妻下り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 04:50 UTC 版)
「忠臣蔵」の記事における「武林唯七と大石内蔵助の吾妻下り」の解説
四十七士の一人である武林唯七が江戸へ下向する途中、金太という男に絡まれる。 腹が立った唯七が金太を蹴り倒すと、そのまま金太が動かなくなる。どうやら殺してしまったらしい。 そこへ駆けつけた役人は、唯七を騙して金を巻き上げようと企み、金太の妻と称する仲間の女をつれてきて、金太殺しの罪を許して欲しければこの女に百両払えという。 後からやってきた大石内蔵助は唯七から事情を聞き、役人に向かって「百両の金は払うから金太の死体を胴切りにしてもよいか。死んでいるのだから胴切りにしても問題ないだろう」といって刀を抜いた。 それを聞くと、死んでいたはずの金太が起きて急いで逃げてしまう。実は金太も役人とグルで、死んだ振りをしていたのだ。 こうして無事難を逃れた二人は江戸へと向かっていった。 以上の話は桃中軒雲右衛門の浪曲『雪の曙義士銘々伝』に「吾妻下り」の題で登場するものである。
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