正妻歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:35 UTC 版)
五社が岡田に「岩下志麻と組みたい」と直談判。岩下は松竹の至宝で、松竹は貸し出しを渋ったといわれる。五社から「この役は粋で仇っぽくて、岩下さんは今までそういう役をやっていないから、そういうものを引き出したい。この役で、そういう芸域を広げていくきっかけにしたらどうか」とアドバイスを受け承諾した。岩下のヤクザの姐御役は本作が初めて。岩下は太ももの入れ墨を見せる官能的なシーンを自ら提案し、東映という縁遠かった世界に一気にのめり込んだ。本作では夏目に持っていかれたが、これが1986年からの当たり役「極道の妻たちシリーズ」に繋がる。『極妻』では凄みの効いた低い声で「あんたら、覚悟しいや!」とピストルをぶっ放し"姐御"イメージを決定的にした。松竹育ちの岩下は京撮の初日はびくびくだったと話している。仲代と岩下は『雲霧仁左衛門』(1978年)で五社と一緒に仕事をしており気心が知れていた。
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