歌川芳鳥女とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 歌川芳鳥女の意味・解説 

歌川芳鳥女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 05:37 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
歌川芳鳥女
ヒト
性別 女性 
国籍 日本 
母語表記 歌川芳鳥女 
生年月日 1839 
死亡年月日 不明な値 
職業 浮世絵師 
読み仮名 うたがわ よしとりじょ 

歌川 芳鳥女(うたがわ よしとりじょ、天保10年〈1839年[1] - 没年不明)とは、江戸時代末期の浮世絵師

来歴

歌川国芳の門人でその長女。名は鳥、または登鯉。芳鳥女、国芳女登里、登理女と称し、一燕斎と号す。作画期は嘉永から文久にかけての頃で、作は合巻や読本の挿絵及び若干の錦絵が知られる。錦絵の作は父国芳が描いた「山海愛度図会」のなかの左上部のコマ絵がある。安政2年(1855年)には吉原の万灯に一ツ家の老婆の図を描いた。日本橋新場の魚商茶屋伊之助に嫁いだが、若くして没したという。

作品

  • 金毘羅利生伝記』 合巻 ※仮名垣魯文作、安政4年(1857年)刊行
  • 春色連理の梅』 人情本 ※梅暮里谷峩作、安政5年刊行。四編、五編の挿絵を描く。
  • 甲斐名所すこ六」 双六絵 国立国会図書館所蔵 ※国芳、歌川芳丸歌川芳藤他との合作。「甲斐の駒」に「国芳女十才とり女画」の落款あり
  • 「さん海愛度図会 十六 あとが聞たい 泉州飯蛸」 大判錦絵 フェレンツ・ホップ東洋美術館所蔵 ※嘉永5年。国芳との合作
  • 「山海愛度図会 廿八 たんと釣たい 尾張焼物」 大判錦絵 フェレンツ・ホップ東洋美術館所蔵 ※同上
  • 山海愛度図会 卅三 よい日をおがみたい 出雲はち蜜」 大判錦絵 早稲田大学演劇博物館所蔵 ※同上
  • 「山海目出鯛図会 五十二 あたまがいたい さつまやき物」 大判錦絵 フェレンツ・ホップ東洋美術館所蔵 ※同上
  • 「山海めで度図会 五十九 一枝もらいたい 安房かつを」 大判錦絵 フェレンツ・ホップ東洋美術館所蔵 ※同上
  • 「武者人形組立ノ図」 大判錦絵

脚注

  1. ^ 『はじまりは国芳 江戸スピリットのゆくえ』164頁。

参考文献

  • 日本浮世絵協会編『原色浮世絵大百科事典』(第2巻)、大修館書店、1982年
  • 浮世絵太田記念美術館編『歌川国芳とその一門展』、太田記念美術館、1990年
  • 飯島虚心『浮世絵師歌川列伝』〈『中公文庫』〉、中央公論社、1993年 ※玉林晴朗校訂
  • 国際日本文化研究センター編『フェレンツ・ホップ東洋美術館所蔵日本美術品図録』、国際日本文化研究センター、1995年
  • 柏木智雄・内山淳子・片多祐子『はじまりは国芳 江戸スピリットのゆくえ』、大修館書店、2012年 ※横浜美術館企画・監修
  • 日野原健司「歌川国芳の娘たち -芳鳥・芳女の生涯と画業-」、『太田記念美術館紀要 浮世絵研究』第10号、2019年

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「歌川芳鳥女」の関連用語

歌川芳鳥女のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



歌川芳鳥女のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの歌川芳鳥女 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS