桜井鉱(Sakuraiite)

兵庫県朝来郡生野町生野鉱山
(Cu,Zn,Fe)3(In,Sn)S4 画像の幅約1.1cm
アマチュアの鉱物研究家として有名な故桜井欽一博士にちなんで名付けられた鉱物です。
インジウムを主成分のひとつとする珍しい鉱物で、閃亜鉛鉱や黄錫鉱などと共に微細な粒として産出します。
写真では桜井鉱を確認するのは難しく(赤矢印の先)、母岩の雰囲気を示す参考程度。
櫻井鉱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 06:49 UTC 版)
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櫻井鉱(秋田大学附属鉱業博物館所蔵)
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分類 | 硫化鉱物 |
化学式 | (Cu,Zn,Fe)3(In,Sn)S4 |
結晶系 | 正方晶系 |
へき開 | なし |
モース硬度 | 4 |
光沢 | 金属光沢 |
色 | 帯緑鋼灰色 |
条痕 | 鉛灰色 |
比重 | 4.5 |
文献 | [1] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
櫻井鉱(さくらいこう、 Sakuraiite)は、1965年に発表された日本産新鉱物で、国立科学博物館の鉱物学者、加藤昭により、兵庫県の生野鉱山から発見された[2]。化学組成は(Cu,Zn,Fe)3(In,Sn)S4。正方晶系。 黄錫鉱のグループに属し、黄錫鉱の錫をインジウムで置換した化学組成をもつ。鉱物愛好家であり、著名なコレクターでもあった櫻井欽一の鉱物学への貢献をたたえて命名されたもの。
脚注
- ^ 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年。ISBN 4-05-402013-5。
- ^ 加藤 昭(1965):新鉱物「桜井鉱」、地学研究、桜井欽一博士紫綬褒章受賞記念特集号、1~5頁。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
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