枯山水と禅の庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 03:46 UTC 版)
枯山水は禅宗の影響を強く受けた庭園ではあるが、禅の精神性を表現したものでなければ禅の庭といえず、枯山水と禅の庭はイコールではないとされる。枡野俊明は、禅の庭とは目に見える庭を通して、そこに繋がる延々と続く宇宙を表現したものであり、それを掘り下げて仏法の道理と絶対の真理を見抜く「現成公案」であるとする。さらに禅の枯山水の特徴を、世俗から離れ景勝のよい場所に隠遁することを理想としてその世界観を書院を中心に再現したもので、このような庭園思想は日本独自のものであるとする。また初期の禅の枯山水では、座禅石を配することも少なくない。初期の禅の枯山水として、天龍寺庭園・大仙院書院庭園・龍源院龍吟庭が挙げられる。
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