松澤昭とは?

Weblio 辞書 > 人名 > 現代俳句人名事典 > 松澤昭の意味・解説 

松澤昭

松澤昭の俳句

夏近し眠らず夜の大欅
夕凪に鼻先そろふうからたち
夜の辺の花をかたどる寒さかな
夜は子の眼しきつめ流氷期
夜へ向く扉一つの黄水仙
夜冴えてひとり蛇笏忌と言ふべし
大まはりしてシユプールのくたくたす
大年の机上さながら海漂ふ
大氷柱より一滴のギリヤーク
大濤の一尺退いて二尺寒む
大雨の忌中となりし柿を剥く
大雪のあとのかんばせおもんみる
天上のやうに耕しはじめたる
天竜の嶺強く見る夏帽子
天竺鐘楼あやふやに霞むかな
子に深し暑さぐもりの水の皺
子の去りし秋逝く岩は大きくて
宵闇をながめわたせる忿怒仏
富嶽冠雪へなへなと坐るなよ
寒鮒に千年かたちよき麓
寒鴉しまつのつかぬ声の松
小春日のなんと空前絶後かな
山の大きさみな咥へ寒雀
山をひらひらおもひだす土用凪
山を見てちらつく暮色あたたかし
山大きいまぼろし拾ふほど悴かむ
山消えし木々の寒さの旱なす
岬角に照る青年とし秋遠方
川のはじまりうつとりと花盛り
年かはる水の齢に照りながら
幽すいにたらふくなつてかげろへる
怖ろしき凩に子の遊ぶなり
挿花を見てゐし冬のかがやき出づ
掌の山の一つに雪降らす
放埓に一瞬ほろぶ冬旱
日盛りににんげん出たり入つたり
日蔭にて沖のかなしむ刻となり
春の木にはじまつてゐるけものみち
春の木のうすまつてゐるひとならび
春の木のくねつてばかり高くなる
春の金魚のおもしろがつておよぐ
春の雪ぶりさんざんにあがらしやれ
春人のとつても遠いふりをする
春俑のみな終焉を正したる
春塵をかぶり一億より出づる
春夕日よごさぬほどに林檎むく
春寒み出づるに入るに杉檜
春暁を奪ふ空の手ただよへる
春暁踏みこむ影に農見えじ
春泥に山紫水明おしとほる
 

松澤昭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/31 15:49 UTC 版)

松澤 昭(まつざわ あきら、1925年3月6日- 2010年8月13日)は、東京出身の俳人東京府滝野川町(現北区)生。父は「雲母」同人の松澤鍬江。少年時代より萩原朔太郎三好達治に憧れて詩作を試み、また10代の頃より松澤家の常連来客である松村蒼石らを知り俳句に興味を持つ。1944年、学徒動員時代に句作を開始。1946年、法政大学経済学部を卒業。この年に飯田蛇笏に会い師事する。1953年、「雲母」同人。1956年より現代俳句協会会員。1961年、石原八束文挾夫佐恵柴田白葉女らとともに「秋」を創刊。主宰を務める。1962年、「秋」主宰を辞し、1964年「四季」を創刊・主宰。2000年、現代俳句協会会長に就任。2006年、同特別顧問に就任。2008年、第8回現代俳句大賞を受賞。代表句に「凩や馬現れて海の上」などがある。有季定型を守りつつ、写生を超えて心象風景を描きだす「心象造型」を唱えた。2010年8月13日死去、85歳。




「松澤昭」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「松澤昭」の関連用語

松澤昭のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



松澤昭のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
現代俳句協会現代俳句協会
Copyright(C) 現代俳句協会
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの松澤昭 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2019 Weblio RSS