松本吉弘_(情報工学者)とは? わかりやすく解説

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松本吉弘 (情報工学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/01 13:21 UTC 版)

松本 吉弘(まつもと よしひろ、1932年[1] - )は、日本の情報工学者工学博士(東京大学)。京都大学大阪工業大学元教授。シュトゥットガルト大学情報科学部元客員教授。IEEE Lifeフェロー京都高度技術研究所(ASTEM)名誉顧問。

専門は、ソフトウェア工学(特にSWEBOK) ・ソフトウェア開発/設計(アジャイル開発DevOps品質管理/プロジェクト管理テスティング含む)、組み込みシステム制御工学

略歴

1954年東京大学工学部電気工学科卒業。のちに、工学博士(東京大学)[2]東京芝浦電気(現:東芝)に入社。1970年代から1980年代にかけて、東芝府中で大規模ソフトウェア工場の立ち上げを行い、その実績が国際的に注目され、ABB社、シーメンス社などにもソフトウェア工場分野で協力し、ミシガン大学カーネギーメロン大学(CMU)、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)などでソフトウェア工場に関する特別講義も担当。1985年東芝理事。1989年京都大学工学部情報工学科および大学院工学研究科教授。京都高度技術研究所(ASTEM)副理事長および所長を兼任。1995年京都大学定年退職。1996年大阪工業大学情報科学部情報システム学科教授。2002年シュトゥットガルト大学情報科学部客員教授、大阪工業大学退官。

大阪工業大学において、特に1996年新設の情報科学部で初期のソフトウェア工学(特にSWEBOK)・組み込みシステムの研究・育成に貢献した。退官後は、武蔵工業大学(現:東京都市大学)工学部電子情報工学科教授も務めた。

主な所属学会は、IEEE情報処理学会日本ソフトウェア科学会、アジャイルプロセス協議会、アメリカ計算機学会(ACM)。主な受賞は、ACM Recognition of Service賞、全国発明表彰、科学技術長官賞など。

主な著書

  • ソフトウェアエンジニアリング基礎知識体系 SWEBOK 初版/2004版/V3.0(単著、オーム社2003/2005/2014、学術書)
  • ソフトウェア開発へのSWEBOKの適用(単著、オーム社2005、学術書)
  • ソフトウェア設計 - オブジェクト指向からエージェント指向へ(共著、朝倉書店1995、学術書)
  • ソフトウェア工学演習(単著、朝倉書店1981、学術書)
  • ソフトウェア工学のすすめ(単著、電気書院1991、学術書)
  • 情報システム技術者のためのソフトウェア工学(単著、電気書院1997、学術書)
  • ソフトウェア現場力ハンドブック(単著、オーム社2009、学術書)
  • ソフトウェアの考え方・作り方(単著、電気書院1981、学術書)
  • マイクロコンピュータの応用技術(単著、共立出版1978、学術書)
  • 計算機制御システム(単著、電気書院1973、学術書)
  • 制御用電子計算機入門(単著、東京電機大学出版局1972、学術書)

主な研究

ソフトウェア工学・組み込みシステムの対外啓蒙活動として、組込みソフトウェア開発技術研究会共催の「組込みシステム技術に関するサマーワークショップ 1999」で基調講演を務めた[5]

脚注




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