東国正韻式漢字音の使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 09:55 UTC 版)
東国正韻式漢字音は漢字音の規範として極めて重要視され、『釈譜詳節』(1447年)、『月印千江之曲』(1447年)を始めとしてハングル文献はことごとくこの東国正韻式漢字音によって漢字音が示された。しかし、現実の漢字音を反映していないこの漢字音の使用は急速に廃れ始め、東国正韻頒布28年後に刊行された『五大真言』(1476年)では洪武正韻訳訓音による注音が、『六祖法宝壇経諺解』(1496年)では伝来漢字音による注音が早くもなされ、16世紀に入ると東国正韻式漢字音は使用されなくなった。
※この「東国正韻式漢字音の使用」の解説は、「東国正韻」の解説の一部です。
「東国正韻式漢字音の使用」を含む「東国正韻」の記事については、「東国正韻」の概要を参照ください。
- 東国正韻式漢字音の使用のページへのリンク