本質存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 13:55 UTC 版)
個々の存在は自己の本質―本質存在(羅:esse essentiae)―に一致するだけではなく、「何か性」(羅:aliquitas)を持っているとヘンリクスは主張した。神とは違って被造物は本質が存在そのものだというわけではなく、本質存在を分有したものを自己の本質として持つ。このため「広い意味での存在」(羅:esse latissimum)あるいは「一般的な形での存在」(羅:esse communissimum)と呼ばれる。存在が動的に作られたことを重んじることは存在の限界設定つまり特定である。本質存在(羅:esse essentiae)が第一番目にきて、次に「本質を通した何らかの存在」(羅:esse aliquid per essentiam)がきて、最後に存在全体が作り上げられて現実になるのである。
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