書写した巻の順序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/02 15:33 UTC 版)
「陽明文庫蔵近衛基熙筆源氏物語」の記事における「書写した巻の順序」の解説
本写本の書写を行った巻の順序は一般的な源氏物語の巻序のとおりではない。最初に書写に取り掛かったのは若菜上巻であり、その後も厳密ではないものの、概ね分量の多い巻から書写が行われている。分量の多い巻の書写を一通り終えた後、元禄16年正月元日(1703年2月16日)に宮中等において毎年正月に講釈を行う伝統のあった初音巻の書写にとりかかっている。その後首巻である桐壷巻の書写にとりかかり、それ以後はそれまでに書写済の巻を除いて概ね一般的な巻序の通りに書写が進められている。なお、近衛基煕は本写本の書写が一般的な巻序の通りに進められるようになったのとほぼ同時期の元禄16年1月14日(1703年3月1日)に関白を辞任し、いわゆる隠居状態になっており、そのこととの関連が考えられている。
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