明代・清代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 13:58 UTC 版)
明代に入ると、陸深『史通会要』といった『史通』そのものに対する研究書が登場した。なお、現在確認できる『史通』の最古の版本は、陸深が「蜀本史通」を校訂して重刻出版したものである。明代には、他にも李維禎・郭孔延『史通評釈』や王惟儉(中国語版)『史通訓故』などが作られた。 清代に入ると、黄叔琳(中国語版)『史通訓故補』や浦起龍(中国語版)『史通通釈』、紀昀『史通削繁』などが作られた。このうち、特に浦起龍『史通通釈』(1752年)によって『史通』が広く読まれるようになった。ほか、章学誠『文史通義』の「読史通」は『史通』に対する専論であり、章学誠が『史通』に大きな影響を受けていることが指摘されている。以上の注釈の中では、浦起龍『史通通釋』が最も広く普及し、多くはこれに拠って読まれてきたが、その解釈には妥当ではない部分があることが内藤戊申によって指摘されている。
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