明代の恋愛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 04:53 UTC 版)
明代には「節婦」とは対照的に「淫婦」も存在した。明代には人気のある大衆小説が多数作られ、そこには淫らな女性がよく登場する。その中でも最も悪名高いのは『金瓶梅』に登場する潘金蓮である。 また、明末には「ロマンチック・ラブ」の流行が見られ、陳子龍(中国語版)や銭謙益と柳如是、冒襄と董小宛(中国語版)など、士人と妓女の恋愛が広く話題となった。こうした恋愛は、賤民とされる妓女と知識人という身分差があり、地元の紳士層には猛反対された一方で、柳如是が男装して復社に参加し時勢を論じたことや、明清交代に際して銭謙益に反清活動を行うよう説得した行動は佳話として語り継がれている。こうした「高潔な賤民」が人気を集める気風は明末に流行し、妓女は容姿の美しさや遊芸の巧みさが評価されるばかりではなく、道徳性や学識が称揚されることもあった。
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