早晩性による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 09:20 UTC 版)
早晩性により早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)などに分類される。一般には早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)と表記されるが、イネの場合には特に早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)と表記される。 イネの早晩性には基本栄養生長性、感光性、感温性が関わっており、株が出穂可能になるまでの栄養生長期間の長さと、出穂可能になってから実際に出穂するまでの生殖生長期間の長さによって決まる。栄養生長期の長さは温度のみに影響されるが、生殖生長期間は温度と日長性両方の影響を受ける。 日長の影響には品種間差があり、一般的に早生品種ほど小さく、晩生品種ほど大きい。このため、北海道や東北地方といった夏の日照時間が長く温度が上がりにくい高緯度の地域では早生品種、九州等比較的低緯度で夏の日照時間があまり長くなく気温が高い地域では晩生品種が作られる。 品種登録上の特性としては栽培地域を7つ(寒地、寒冷地北部、寒冷地南部、温暖地東部、温暖地西部、暖地)に区分したうえで、それぞれについて早晩性の基準品種を定義し、9段階で評価している。
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