日本人埋葬者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 01:22 UTC 版)
インドネシア独立戦争に参加した日本人(インドネシア残留日本兵)のうち、戦死が確認され、遺体が収容された者は各地の英雄墓地に埋葬されており、カリバタ英雄墓地には27人の日本人戦没者が埋葬されている。戦死を確認されながらも名前が判明していない者は無名戦士として英雄墓地に埋葬されている。ただし、独立戦争に参加しつつも、その後行方不明となっている元日本兵の数も少なくないと思われる。 独立戦争を生き抜いた日本人元兵士にはインドネシアによってゲリラ勲章が授与され、英雄墓地に埋葬される権利を得るが、本人が望まない場合や書類不備などの場合、一般墓地に埋葬される。 こうした一般墓地の整備(日本人墓地、納骨堂の建設など)や、日本人戦没者の遺骨収集、そして行方不明者の確認作業は、独立戦争後にインドネシアに残留した日本人らによってすすめられている。 日本の政治家・皇族がカリバタ英雄墓地を訪れ、参拝・献花を行った例としては、中谷元防衛庁長官(2001年9月11日)、小泉純一郎首相(2002年1月13日)、秋篠宮文仁親王・紀子夫妻(2008年1月19日)がある。また安倍晋三首相は2007年8月21日及び2015年4月22日の2回、カリバタ英雄墓地参拝を行った。2015年4月22日アジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年では、開会式を終えた安倍首相は墓地を訪問しインドネシア独立戦争の英雄である日本人(衛藤七男)の墓前にも献花した。
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