旅する教皇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 18:16 UTC 版)
「パウロ6世 (ローマ教皇)」の記事における「旅する教皇」の解説
「旅する教皇」と呼ばれたパウロ6世は、「初めて」づくしの教皇でもあった。教皇として初めて5大陸を巡り、初めて飛行機を利用した教皇となり、初めて聖地エルサレムに足を踏み入れた教皇にもなった。 エキュメニズム(教会の一致)にも心を注ぎ、教皇として初めて東方教会の総主教たちを訪問、イングランド国教会のカンタベリー大主教マイケル・ラムゼーや、正教会のコンスタンディヌーポリ総主教アシナゴラスとも会談した。また、パウロ6世時代に枢機卿団の人数が増やされ、80歳以上の枢機卿のコンクラーヴェでの投票権を廃するなど、教皇選出の方法の改革が行われた。 精力的に活動し、全世界を旅したパウロ6世は、第2バチカン公会議後の新しい教皇像を示した。パウロ6世は1978年にカステル・ガンドルフォのガンドルフォ城で死去したが、パウロ6世の示した「現代の教皇」としての姿勢は、後継の教皇たちに引き継がれていった。
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