新材料、新形態への挑戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 03:27 UTC 版)
「人力飛行機」の記事における「新材料、新形態への挑戦」の解説
後に人力飛行機に欠かせない材料となる炭素繊維強化樹脂を初めて使用した機体が1972年、イギリスのペーター・ライト(Peter Wright)によって開発された。ライトはビーズ法発泡スチロールやポリ塩化ビニール発泡体を補強する目的で炭素繊維強化樹脂を用いた。当時の人力飛行機としては、最大級の主翼面積を持ちながら非常に軽量な機体であった。この機体は駆動系統に問題を抱えていたが最長で270mの飛行に成功している。 この頃になるとパワーウェイトレシオの観点から2人乗りの人力飛行機が開発されるようになった。1972年12月にはイギリスで2人乗りのトーカン(Toucan)が初飛行に成功し、これが2人乗り人力飛行機の初の成功例となった。トーカンは1973年12月に最長となる700ヤードの飛行に成功した。またアメリカでは飛行には至らなかったがMITの学生によりバード(BURD)が開発された。バードは2人乗りの複葉機であった。
※この「新材料、新形態への挑戦」の解説は、「人力飛行機」の解説の一部です。
「新材料、新形態への挑戦」を含む「人力飛行機」の記事については、「人力飛行機」の概要を参照ください。
- 新材料、新形態への挑戦のページへのリンク