新川 (香川県)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 新川 (香川県)の意味・解説 

新川 (香川県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/28 17:15 UTC 版)

新川
高松市春日町新川橋付近。背景は屋島。
水系 二級水系 新川
種別 二級河川
延長 18.693 km
流域面積 131.9 km2
水源 讃岐山脈(三木町大字鹿庭)
河口・合流先 瀬戸内海(香川県)
流域 香川県

テンプレートを表示

新川(しんかわ)は、香川県木田郡三木町から高松市東部を流れる新川水系の本流で、二級河川

概要

高仙山の北方、三木町大字鹿庭字三番付近に源を発して北流したのち、三木町大字平木字下所で西に流路を転じ、再び高松低地東部を春日川と並行して北流し、高松市屋島西町付近で瀬戸内海へ流れる。

支流は三木町大字平木で古川、大字井上で寒国川、高松市東山崎町付近で吉田川、最下流部の河口付近で春日川などが合流する。指定延長18.693km、流域面積131.9km2、支流を含む指定総延長は約98km。

新川の西側に流れる支流の春日川はもとは1つの河川であり、東山崎町付近で現在の春日川へ合流していたと考えられている。古墳時代に新川は春日川から切り離され、その際川名を新しい川という意にちなんで新川と名付けた。また、中流の三木町大字平木付近の人工的な流路形状は、条里制施行時代の流路変更によるものと考えられている。ちなみにこれと同じく人工的に流路変更されたのが、三木町大字池戸と高松市亀田南町付近における吉田川である[1]。これらの河川は伏流して水量に乏しいが、大雨の時には洪水被害が頻発する。

かつて北部と河岸には一毛作の湿田も少なくなかったが、河川の砂を用いて客土を行い、肥沃な穀倉地帯となった。これらの川には井を設け灌漑水源に充てているが、不足する山大寺池 小川下池 こかげいけ 男井間池 おいまいけ、久米池など多くの溜池が設けられている。高度経済成長期には、中流部から下流部の地域では住宅地化や、人口増加が著しく進んだ[2]

典型的な香川県における河川の特徴として、平時は水量に乏しいものの、降雨時には急激に水かさが増す。そのため下流部周辺ではたびたび洪水に見舞われており、過去には1972年(昭和47年)9月の台風20号(浸水家屋1880戸、浸水面積約425ha)、1987年(昭和62年)10月の台風19号(浸水家屋4831戸、浸水面積約703.4ha)が周辺に特に大きな被害を与えている[3]

主な支流

主な橋梁

参考

  1. ^ 四国新聞社編集局 編『讃岐のため池』美巧社、1975年9月。ASIN B000J9UVCE 
  2. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、437頁頁。ISBN 978-4-04-001370-1 
  3. ^ 新川水系河川整備基本方針” (PDF). 香川県 (2009年4月). 2012年12月8日閲覧。
  4. ^ ことでん近代化産業遺産(平成20年度 続33)- 高松琴平電気軌道ウェブサイト
  5. ^ 新川橋梁(2015年選奨)- 土木学会選奨土木遺産ウェブサイト

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新川 (香川県)」の関連用語

新川 (香川県)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新川 (香川県)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新川 (香川県) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS