政府支出との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:44 UTC 版)
政府支出乗数:政府支出における乗数。投資乗数と一致 租税乗数:増税における乗数。政府支出乗数×限界消費性向×マイナス1 均衡予算乗数:政府支出乗数+租税乗数 このとき均衡予算乗数はつねに1となる。このことは、たとえば政府支出を1兆円行い、この1兆円を増税で集めたとき、国民所得が1兆円だけ増加することを示している。 減税乗数:減税における乗数。租税乗数×マイナス1 政府支出の代わりに減税を選択するものとする。このときに必要となる減税額は「政府支出額×(政府支出乗数÷減税乗数)」と計算される。たとえば政府支出乗数10と仮定した場合、国民所得を100兆円だけ増加させるためには、10兆円の政府支出、もしくは約11兆円の減税が必要となる。ここで減税額のほうが大きくなるのは、政府支出の代わりに減税を選択した場合には、その一部が貯蓄に回ることによる。
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