放射性降下物にさらされる風下住民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 17:43 UTC 版)
「風下住民」の記事における「放射性降下物にさらされる風下住民」の解説
核爆発により作り出される特徴的なキノコ雲は、安定した高さに達すると風下に移動する。放射性元素の散乱により雲は上下左右に動き、放射性物質を隣接地域に拡散する。大きな粒子は核実験場の近くに落ちる一方で、より小さな粒子やガスは世界中に拡散し得る。さらに、核爆発によっては地上より10km上空の成層圏にまで放射性物質が放出された。これは、地球全土に降下するまで放射性物質が何年にも渡って成層圏を漂う可能性があることを意味する。世界中への放射性降下物の降下は、全てのものが人為的に高められたバックグラウンド放射線に晒される結果をもたらす。"風下住民"は核実験場の近くに在住・在勤しているため顕著な影響を受ける人達を指すが、大気中の放射線による健康上のリスク増加という影響は世界中に及ぶ。
※この「放射性降下物にさらされる風下住民」の解説は、「風下住民」の解説の一部です。
「放射性降下物にさらされる風下住民」を含む「風下住民」の記事については、「風下住民」の概要を参照ください。
- 放射性降下物にさらされる風下住民のページへのリンク