排出権取引に関する議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 01:07 UTC 版)
「地球温暖化に関する論争」の記事における「排出権取引に関する議論」の解説
途上国にはCO2排出規制がない。先進国が排出権取引逃れのために途上国に工場を移せば、CO2は削減できない。イギリスやスウェーデンなどは経済成長を維持しつつ、CO2を削減しているとされるが、収入源は金融や保険などの非製造業がメインであり、CO2排出を伴う製造業の工場は国外へ移転している。そのため、データ上は一見その国のCO2が減った様に見えるが、実際は排出場所が変わっただけで、製造工場の移転先ではCO2が増えるという結果になっている。CO2排出量を製造国に押し付け、製品だけを輸入するというのは不公平である。そのため、製品の輸入と同時にCO2量も同時に輸入し消費国が排出したものとみなす「消費ベースCO2排出量」の算出方法が求められている。 排出権取引は将来の排出枠を巡りすでにバブルの様相を呈している。
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