指数曲線 - - 1


例題:
「表 1 に示すようなデータに曲線をあてはめなさい。」
X | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Y | 0.631 | 1.262 | 1.631 | 1.893 | 2.096 | 2.262 | 2.402 | 2.524 | 2.631 | 2.727 |
考え方:
- 元のデータをプロットすると図 1 のようになる。
図 1.元データのプロット
- ( 1 )式の表現において両辺の対数をとれば,( 2 )式の表現式になる。
- c = log a / log b,d = 1 / log b,W = log X とおいて,Y = c + d W なる直線回帰を行えばよい。
これは,図 1 の横軸を対数目盛りで描いたものが図 2 になる(データ点が直線上に並ぶ)ことを意味している。
表 2.表 1 を変数変換したもの W=log(X) 0.000 0.693 1.099 1.386 1.609 1.792 1.946 2.079 2.197 2.303 Y 0.631 1.262 1.631 1.893 2.096 2.262 2.402 2.524 2.631 2.727
図 2.変数変換後のプロット
- 求めるパラメータは,b = exp ( 1 / d ) ,a = exp ( c / d ) となる。
例題では,図 2 に示したように,c = 0.639,d = 0.9102 であるから,a = exp ( 0.6309 / 0.9102 ) = 2, b = exp ( 1 / 0.9102 ) = 3 となる(表 1 のデータは,この定数値に基づいて作成したものである)。
注:
b > 1 のときは,図 1 のように,右上がりで上に凸の曲線になる。
1 > b > 0 のときは,図 3 のように,右下がりで下に凸の曲線になる。
![]() 図 3.1 > b > 0 のときの曲線の形 |
---|
指数曲線 - - 2

例題:
「表 1 のに示すようなデータに曲線をあてはめなさい。」
X | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Y | 3.000 | 4.500 | 6.750 | 10.125 | 15.188 | 22.781 | 34.172 | 51.258 | 76.887 | 115.330 |
考え方:
- 元のデータをプロットすると図 1 のようになる。
図 1.元データのプロット
- ( 1 )式の両辺の対数をとり,log Y = log a + X log b とする。
- c = log a,d = log b,V = log Y とおいて,V = c + d X なる直線回帰を行えばよい。
これは,図 1 の縦軸を対数目盛りで描いたものが図 2 になる(データ点が直線上に並ぶ)ことを意味している。
表 2.表 1 を変数変換したもの X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 V=log(Y) 1.099 1.504 1.910 2.315 2.720 3.126 3.531 3.937 4.342 4.748
図 2.変数変換後のプロット
- 求めるパラメータは,a = exp c,b = exp d となる。
例題では,図 2 に示したように,c = 0.6913,d = 0.4055 であるから,
a = exp ( 0.6913 ) = 2, b = exp ( 0.4055 ) = 1.5 となる(表 1 のデータは,この定数値に基づいて作成したものである)。
注:
b > 1 のときは,図 1 のように,右上がりで下に凸の曲線になる。
1 > b > 0 のときは,図 3 のように,右下がりで下に凸の曲線になる。
![]() 図 3.1 > b > 0 のときの曲線の形 |
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指数曲線 - - 3

例題:
「表 1 のに示すようなデータに曲線をあてはめなさい。」
X | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Y | 2 | 16 | 54 | 128 | 250 | 432 | 686 | 1024 | 1458 | 2000 |
考え方:
- 元のデータをプロットすると図 1 のようになる。
図 1.元データのプロット
- ( 1 )式の両辺の対数をとり,log Y = log a + b log X とする。
- c = log a,V = log Y,W = log X とおいて,V = c + b W なる直線回帰を行えばよい。
これは,図 1 の縦軸と横軸を対数目盛りで描いたものが図 2 になる(データ点が直線上に並ぶ)ことを意味している。
表 2.表 1 を変数変換したもの W=log(X) 0.000 0.693 1.099 1.386 1.609 1.792 1.946 2.079 2.197 2.303 V=log(Y) 0.693 2.773 3.989 4.852 5.521 6.068 6.531 6.931 7.285 7.601
図 2.変数変換後のプロット
- 求めるパラメータは,a = exp c となる。
例題では,図 2 に示したように,c = 0.6913,b = 3 であるから,
a = exp ( 0.6913 ) = 2 となる(表 1 のデータは,この定数値に基づいて作成したものである)。
注:
b > 1 のときは,図 1 のように,右上がりで下に凸の曲線になる。
1 > b > 0 のときは,図 3 のように,右上がりで上に凸の曲線になる。
b < 0 のときは,図 4 のように,右下がりで下に凸の曲線になる。
![]() 図 3.1 > b > 0 のときの曲線の形 |
![]() 図 4.b < 0 のときの曲線の形 |
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