拡大型拡散
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 15:17 UTC 版)
拡大型拡散の場合、拡散した事物が拡散後にも発地にとどまっている。このとき、距離減衰型拡散と階層的拡散の2種類が挙げられる。 距離減衰型拡散 イノベーションをより早期に受容した者から、その周囲の者に広まっていく類型の拡散である。距離減衰型拡散は、近接効果により説明される。すなわち、イノベーションをより早期に受容する者は、既存の受容者により近接している者である可能性が高いものとされる。 階層的拡散 大都市ほどイノベーションをより早期に受容し、その後イノベーションが小都市に広まっていく類型の拡散である。階層的拡散は、階層効果により説明される。すなわち、イノベーションは、都市群の階層に応じて大都市から小都市へ拡散していく。 ただし、空間スケールの設定方法により、同一の事象に関してであっても、特定の空間スケールでは距離減衰型拡散と解釈できるものの他の空間スケールでは階層的拡散と解釈できる状況も考えられる。また、現実のイノベーションの拡散においては、距離減衰型拡散と階層的拡散の両方が併存している。
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