拍手 (敬意)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/26 17:11 UTC 版)
拍手(はくしゅ)は敬意を込めて手を叩く行為。
概要
3世紀の日本を伝える『魏志倭人伝』には「見大人所敬但搏手以当跪拝」(大人の敬する所を見れば、但だ手を搏ちて、以て跪拝に当つ)とある。身分の上の者に対して倭人は「拍手」することで漢人の跪いての拝礼と同等の敬意を示しているという内容である。『日本後紀』の「延暦十八年(799年)正月一日条」には「渤海国の使あるを以て」「手を拍たず」とある。これは大陸からの使者が来日し、朝賀の式に出席していたために日本でしか通用しない礼法を遠慮したものと考えられている[1]。そして、後世になって「拍手」などの礼が神前だけに限られるようになった[1]とされている。
近代には玉ノ家湖秀が1888年(明治21年)に発表された『政海廼写真』[2]において、「名高き博士で厶(ござ)り升(ます)れば拍手喝采を得ん」という発言を引いて「拍手喝采満画堂」(拍手喝采画堂ニ満ツ)と分析している。
脚注
- ^ a b 高取正男『神道の成立』平凡社、1979年、第2章「神仏隔離の論拠―仏教政治への反撥―」。
- ^ 玉ノ家湖秀編『政海廼写真』福老館
「拍手 (敬意)」の例文・使い方・用例・文例
- 拍手で選ばれる
- 聴衆はしばし拍手かっさいを贈った
- ひとしきりの拍手
- 万雷の拍手
- 拍手する;手をパンとたたく
- 演奏が終わると聴衆はしばらくの間拍手を送った
- 拍手する;ポンとたたく
- 彼の演説の終わりで皆立ち上がり拍手をした
- 彼が演説を終えるとだれもが拍手を送った
- 万雷の拍手で劇場があふれかえった
- 彼はとても上手に演奏したので観客は大きな拍手を送った
- 立ち上がっての拍手かっさい
- その知らせは拍手で受け入れられた
- 拍手喝采
- まばらな拍手
- 短い沈黙のあと拍手がおこった
- その野球選手のはなったホームランで観衆から自然に拍手が起きた
- あらしのような拍手,万雷の拍手
- 彼女のスピーチは熱狂的な拍手かっさいを受けた
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