手桶番
- 手桶番。月経の隠語。畿内の方言。昔禁裏の女達が経期中不浄の故に大奥の勤務を許されず御台所の手桶の番を命ぜられし風習に起因す。「枕草紙花街抄」に「おそろしきもの何心なき娘の初めて手桶番したる、手桶番とは月水の事なり、同火同食の穢の火を避んとの祝詞也」とあり。「手桶番とは何だなとやぼなやつ」。
- 天癸のことなり。『枕草紙花街抄』に「おそろしきもの何心なき娘の初めて手桶番したる、手桶番とは月水の事也、同火同食の穢の火を避んとの祝詞也」とあり。一説に、昔奥女中の天癸中不浄なりとて、手桶番を勤めたるに由来すと云ひ、又海女の月事中、海中に入る事あたはざる者陸上にありて、手桶の番をなしたるに基づくとも云はる。
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