所有と経営の分離、所有と支配の分離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/20 03:29 UTC 版)
「所有と経営の分離」の記事における「所有と経営の分離、所有と支配の分離」の解説
中・大規模企業の場合、組織が複雑になり資本家は経営の専門知識を持った専門経営者に経営を委任するようになる。資本家の間接的管理「所有と経営の分離」が生じる。ただし、この段階では、資本家はなお支配権としての人事権は持っており、経営者は資本家の忠実な代理人にとどまっている。したがって、「所有者=支配者≠経営者」となる。 企業規模がさらに大きくなってくると資金需要が増大し、数多くの株主から資本を提供してもらうようになる。投資家である株主は企業を支配して経営に参加することを必ずしも目的とせず、株主の配当、売買益といった投資目的とするものも多くなってくる。巨大企業の場合、株主は広く多くの株主に分散し、経営専門者が経営者任免力をも獲得し、企業を支配するのは株主を持たない専門経営者となる。この段階を経営者支配と呼び、「所有と支配の分離」が生ずる。したがって「所有者≠支配者=経営者」となる。
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