意義と位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 02:14 UTC 版)
アンダーソンは、マルクス主義や自由主義理論では適切にナショナリズムを説明できないと感じていたことから、『想像の共同体』を執筆した。彼は、ネイションとナショナリズムが近代性の産物であり、政治的および経済的目的のための手段として創られたとみなす点で、アーネスト・ゲルナーやエリック・ホブズボームとともにナショナリズムの歴史主義あるいは近代主義学派に位置づけられる。この学派は、ネイションが人類史の初期から存在していると信じる原初主義者と対立関係にある。ゲルナーやホブズボームとは対照的に、アンダーソンは、ナショナリズムの理念に敵対的というわけではなく、またナショナリズムがグローバル化する世界で衰退するとも考えていない。彼はナショナリズムのユートピア的な要素に価値を見出している。
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