怪力の傑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 16:21 UTC 版)
身長8尺(およそ184cm)で腰周りが10囲(およそ120cm)あり、容貌が雄々しく毅然としており、武勇と力量も人並み外れていた。 後漢末、許褚は若者や一族数千家を糾合し、全員で砦を固めて賊の侵入を防いでいた。汝南の喝破の賊一万人余りが侵攻して来ると、多勢に無勢で疲労し、武器や矢弾も尽き果てるまで追い込まれたが、許褚は城中の男女に湯呑みや枡ほどの大きさの石を用意させ、投げつけて抵抗させた。食糧が乏しくなると許褚は一計を案じ、賊と和睦を結ぶ振りをして牛と食糧を交換させた。賊が来て牛を引き取ったが、牛はすぐさま逃げ帰って来てしまった。このため許褚が、片手で牛の尾を掴んで引き摺り、牛を賊の元へ返そうとすると、賊は驚き牛も引き取らずに逃げ帰ってしまった。この噂は豫州一帯に広がり、聞いたものはみな許褚を恐れるようになったという。
※この「怪力の傑」の解説は、「許褚」の解説の一部です。
「怪力の傑」を含む「許褚」の記事については、「許褚」の概要を参照ください。
- 怪力の傑のページへのリンク