従属爵位と儀礼称号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 17:36 UTC 版)
「イギリス貴族嫡男の儀礼称号の一覧」も参照 爵位は複数所持することができる。上位の爵位を与えられても下位の爵位が消滅することはない。伯爵以上の貴族は従属爵位を併せ持っているのが普通であり、その法定推定相続人(最年長の息子)は父が持つ二番目の爵位を儀礼称号として使用する(父と区別がつかなくなるので主たる爵位と同じ名前の爵位は避ける)。ただし、その家の持つ爵位がすべて同名の場合は領地や姓に因んだ爵位を儀礼称号として仮冒する。例えば、タウンゼンド侯爵家は侯爵位の従属爵位にタウンゼンド子爵位・タウンゼンド男爵位しか持たないため、侯爵家の嫡男は領地に因んだ称号のレイナム子爵を名乗る。 また、儀礼称号は爵位を実際に保有している訳ではなく、ゆえに法的には貴族ではなく平民である。したがって法定推定相続人に貴族院議員資格はなく、代わりに平民として庶民院議員資格を有している。
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