彼岸世界との往来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 16:40 UTC 版)
一方、ハンガリーの神話学者カール・ケレーニイは、その著書『ギリシアの神話』(英雄の時代)で以下のように指摘している。アイエーテースは太陽神ヘーリオスの子だが、元来ヘーリオスの対立者でもあって、冥界のハーデース的存在であった。さらに、アイエーテースの町はアイアと呼ばれ、王の名はここから得られている。アイアはコルキスと同一視されるが、本来は「エーオース(暁の女神)の国」という意味であり、不滅の神のための地であった。ピーネウスの宮殿もまた、元来は暗黒の国、冥界が始まる場所であった。このように、イアーソーンとアルゴナウタイの探索は、人間界の彼岸から金羊毛を持ち帰る仕事であったとしている。
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